東京都の空き家解体費用|相場と補助金で実質いくらになるか【2026年版】

東京都の空き家解体費用|相場と補助金で実質いくら

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東京都の62市区町村のうち37自治体に、空き家の解体費用を補助する制度があります(当サイトが各自治体の公式サイトを確認した結果)。解体費を仮に120万円として計算すると、計算上の補助額が最も大きい新島村(補助率4/5・上限500万円)の制度で、自己負担は約24万円です。補助を受けられるかどうかは新島村の審査や判定で決まります。

  • 東京都の62市区町村を1件ずつ調べた結果、解体補助金があるのは37自治体、無いと確認できたのは25自治体です
  • 上限額は30万円〜1800万円(中央値100万円)。補助率は1/2が13自治体で最多
  • 解体費を仮に120万円とした計算では、自己負担は計算上の補助額が最も大きい自治体で約24万円、中央値で約70万円(実際の見積額や補助の決定額ではありません)
  • ただし1自治体は今年度の受付を終了しています。申請は着工前が原則なので、解体を決める前に窓口へ
目次

解体費用の目安(全国を対象にした民間の解説記事より)

出典(更新日) 木造30坪の目安 金額に含まれるもの(出典の説明)
HOME4U土地活用(2026年3月5日更新) 90万〜150万円(坪3万〜5万円) 解体工事の費用。付帯工事・調査費・アスベスト除去は別の費用として説明
LIFULL HOME’S(2026年1月15日更新) 120万〜150万円 解体工事の費用。諸経費・アスベスト撤去・付帯工事は別の費用として説明
イエウール土地活用(2026年6月8日) 建物本体60万〜120万円(坪2万〜4万円)/付帯・処分込みの例 約105万〜170万円 本体の坪単価に、付帯工事・廃棄物処分・諸経費が上乗せされると説明

いずれも全国を対象にした目安で、東京都内の実際の見積額を示すものではありません。当サイトでは東京都に限った解体費用の相場データを確認できていないため、東京都の相場としての数字は載せていません。付帯費用の内訳は空き家解体の費用相場へ。

東京都は昭和の旧耐震基準の住宅を対象にした耐震除却型が中央区・新宿区・台東区などの区部を中心に広がっており、老朽危険空家型は文京区・目黒区・世田谷区など一部にとどまります。府中市のように空家法の特定空家に絞った制度もあり、新島村や檜原村のような島しょ・山間部の自治体は区部とは別枠で独自の上限額を設けています。補助率の高さで際立つのは中央区や新島村など数えるほどの自治体で、区部の大半は工事費の一部を補う水準にとどまります。

東京都の解体補助金はどんな制度が多い?

制度の型 自治体数 主な対象
老朽危険空家型 8 自治体の判定で「不良住宅」「危険空家」と認められた建物
耐震除却型 28 昭和56年5月以前の旧耐震の木造住宅
特定空家型 1 空家法の「特定空家等」「管理不全空家等」に認定された建物
その他 0 空き家バンク連動・跡地活用条件付きなど

東京都では耐震除却型が28自治体(中央区・新宿区・台東区など)、老朽危険空家型が8自治体(文京区・目黒区・世田谷区など)、特定空家型が1自治体(府中市)です。

補助率 自治体数
1/2 13
1/3 6
4/5 2
2/3 2
3/4 1
23% 1

補助率が4/5以上と高いのは中央区・新島村の2自治体です。

補助が手厚い自治体トップ5(上限額順)

順位 自治体 制度名 補助率 上限額
1 品川区 不燃化特区支援制度(老朽建築物除却助成) 定額(木造=延床面積1㎡あたり最大36,000円・軽量鉄骨造=延床面積1㎡あたり最大51,000円) 木造=1,800万円/軽量鉄骨造=2,550万円(令和8年7月1日改定後)
2 新島村 新島村空き家除却事業補助金 4/5 500万円
3 足立区 不燃化特区内の解体・建築費等の助成(老朽建築物の解体費用助成) 不明(単価基準あり) 最大280万円(実際の経費または単価(木造28,000円/平方メートル、軽量鉄骨造41,000円/平方メートル)×延床面積のいずれか少ない額)
4 文京区 文京区不燃化推進事業(老朽建築物除却助成) 定額(除却建築物の延べ面積×25,000円/㎡と実費の低い方) 不明(上限額の定めなし。目安:延べ面積100㎡で250万円、200㎡で500万円)
5 渋谷区 老朽建築物の除却・建替え支援助成制度(整備地域等不燃化集中促進事業区域内限定) 定額(1㎡あたり単価: 主要生活道路8号線及び防災生活道路沿道建築物=木造24,000円/非木造32,000円、それ以外=木造12,000円/非木造16,000円、無接道建築物=木造31,000円/非木造44,000円) 木造=240万円/非木造=320万円

上位を占める品川区・足立区・文京区・渋谷区は、不燃化特区や整備地域といった指定エリアの中でなければ使えない制度ばかりで、上限額の大きさはエリア内という条件とセットです。新島村のようにエリアを問わない定額の制度もありますが、こちらは島という立地が前提にあります。上限額の桁の違いに驚いても、まず自分の実家がその指定エリアに入っているかどうかを確かめないと意味がありません。

補助を使うと自己負担はいくら?(木造30坪(約99㎡)で解体費を仮に120万円とした場合の計算例)

ここでの120万円は、上の目安の範囲に入る金額として置いた計算用の仮の金額で、東京都の相場や実際の見積額ではありません。補助額=「解体費×補助率」と「上限額」の低いほうとして、東京都の制度あり23自治体を補助額の大きい順に並べました。

自治体 補助率 上限額 補助額(試算) 自己負担(試算)
新島村 4/5 500万円 96万円 24万円
中央区 4/5 150万円 96万円 24万円
荒川区 2/3 100万円 80万円 40万円
八王子市 2/3 100万円(区分あり) 80万円 40万円
杉並区 1/2 150万円(区分あり) 60万円 60万円
神津島村 1/2 150万円 60万円 60万円
江東区 1/2 100万円 60万円 60万円
府中市 1/2 100万円 60万円 60万円
稲城市 1/2 100万円(区分あり) 60万円 60万円
檜原村 1/2 100万円 60万円 60万円
北区 1/2 80万円 60万円 60万円
新宿区 3/4 50万円 50万円 70万円
江戸川区 1/2 50万円(区分あり) 50万円 70万円
立川市 1/2 50万円 50万円 70万円
武蔵野市 1/2 50万円(区分あり) 50万円 70万円

東京都の23自治体の自己負担(試算)は24万円〜92.4万円に散らばり、60万円台が7自治体と最も多く、50万円以下まで下がるのは4自治体です。
※各自治体の公式サイトを2026年9月20日に確認した数値による機械的な計算です。実際の補助額は見積額と自治体の審査で決まります。「区分あり」は最初に書かれた基本区分で計算。載っていない自治体は率か上限が公式サイトに数値で書かれていないものです。

東京都の表は、新島村や中央区のように上限額に余裕があって率がそのまま効く自治体と、新宿区や立川市のように上限額が低く設定されていて頭打ちが先に来る自治体とに分かれます。同じ自己負担の並びに見えても、上限に届く前の話なのか、上限で止められた結果なのかで意味が違います。表の順位よりも、自分の自治体がどちらのタイプかを見分けることが先です。

残り8自治体を含む全制度は東京都の空き家解体補助金一覧へ。

東京都で補助を使うときの落とし穴

東京都は葛飾区のように町丁目まで指定された区域の中でなければ使えない制度が目立ちます。稲城市のように、解体向けの新規受付が止まっていても同じページの耐震改修の欄は受付中に見えてしまうこともあり、文字面だけを見て安心してしまうと見落としが起きやすい制度が並んでいます。

  • 着工前申請: 東京都では29自治体が「交付決定前の契約・着工は対象外」と明記しています
  • 今年度の受付終了: 八王子市の1自治体。来年度の募集は多くが4〜6月に始まります
  • 先着・抽選: 昭島市・東村山市・福生市の3自治体が件数枠を設けています
  • 固定資産税: 更地にすると住宅用地の特例が外れ、翌年度から土地の税額が上がることがあります

補助額は見積額で決まる

補助率型では補助額=見積額×補助率(上限あり)。東京都の主流である1/2の制度なら、見積もりが10万円高いだけで自己負担も5万円増えます。申請書に添付する見積書を取る段階で、2〜3社の明細を並べてください。

解体工事比較ナビ

こんな方に 解体を考えていて、頼む業者がまだ決まっていない方

できること 審査を通った解体業者を3〜4社紹介してもらい、見積もりを比べられます。断りの連絡は運営が代行します。

利用は無料。立ち会いなしの現地調査も可と案内されています。運営は株式会社サフタ(2026年9月27日確認)。見積もりの依頼は契約ではありません。

解体せずに売る選択肢

古家付きのまま買い取ってもらえれば解体費そのものが要りません。判断の目安は空き家のまま売れるかどうかの判断へ。

ラクウル(空き家の買取)

こんな方に 解体する前に、古い家のまま売れるかを知りたい方

できること 空き家・中古戸建ての買取を専門にする会社に、無料で査定を頼めます。築年数は問わないと案内されています。買取なので仲介手数料はかかりません。

全国対応。運営は株式会社ネクサスプロパティマネジメント。

よくある質問

東京都で補助金が無い25自治体(千代田区・港区・三鷹市・青梅市など)の空き家はどうすればいい?

解体そのものへの補助が無くても、耐震診断・家財処分・空き家バンク登録への補助が別にある場合があります。東京都では制度の有無に関わらず、相見積もりで解体費を適正にすることと、解体せず売る選択肢を比べることが同じように効きます。

東京都で最も手厚い新島村の制度は誰でも使えますか?

新島村の制度は「空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第1項に規定する空家等で、現に居住その他の使用がなされていないことが常態であると見込まれるもの(門・塀・物置・植栽・浄化槽等の付属物を含む)。昭和56年5月31日以前に建築された建物で、所有権以外の権利が設定されていないもの。不動産業を営む者が営利目的で所有するものは除く」が対象で、自治体の判定や認定が前提です。補助率4/5・上限500万円という数字だけで判断せず、新島村の記事で条件を確認してください。

まとめ

  • 東京都の62市区町村のうち37自治体に解体補助があり、上限は30万円〜1800万円
  • 解体費を仮に120万円とすると、計算上の補助額が最も大きい新島村で自己負担は約24万円(試算)
  • 同じ計算での自己負担の中央値は70万円。対象になるかは自治体の審査・判定次第

東京都の市区町村ごとの補助金を見る

他の都道府県の解体補助金

本記事の数値・制度は下記出典に基づきます。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。

参考文献

  • 各市区町村公式サイト(試算表・トップ5の各自治体のリンク先)
  • HOME4U土地活用「家の解体費用の相場」(2026年3月5日更新) https://land.home4u.jp/guide/land-usage-howto-104-13229
  • LIFULL HOME’S「実家の解体費用はいくら?30坪・50坪などの相場や工事の流れも解説」(2026年1月15日更新) https://www.homes.co.jp/satei/media/entry/202305/demolition
  • イエウール土地活用「家の解体費用は坪単価で計算できる!」(2026年6月8日) https://land.ieul.jp/knowledge/demolition/house/102897/

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この記事を書いた人

たたみさんのアバター たたみさん 実家じまいプロ 編集担当

「実家じまいプロ」の案内人(ペンネーム)。親の家とお墓を片づける手続きを、自治体の公式サイトを1件ずつ確認しながら書いています。窓口の運用は自治体ごとに違うため、申請の前には各自治体への確認をおすすめしています。

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